所信表明

公開日:2022年03月25日

更新日:2022年07月01日

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選挙後、初めての町議会の開会に当たり、今後の町政について私の所信の一端を述べ、議員各位並びに町民の皆さまのご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 

私は、これまで田尻町長として、「たじり8000人の大家族」をスローガンに、働く世代への応援策や次世代を担う子どもたちへの重点的な投資を行うとともに、健康づくりやコミュニティバスによる支援などを通じて、すべての町民が大きな家族のように安心して暮らせるまちづくりに正面から取り組んでまいりました。

このような取り組みの結果として、比較的若いファミリー世代の方達を中心に町内での生活をスタートさせていただき、泉南地域では唯一人口が増加しています。先般の「田尻130年フェスタ」では、多くのご家族が集まっていただき、子どもたちの声があふれ、まちの連帯感を肌で感じるなど、様々な政策が成果として表れつつあるものと考えております。

 

2期目の町政運営を預かるに当たり、これまでの基本的なまちづくりの方向性を継続するとともに、「本格的な人生100年時代の到来を見据えた健康で充実した生活を送ることができる取り組み」、「災害などに強く安心して暮らせるための取り組み」、「郷土愛を育み将来の田尻町を担う子どもたちを育てるための学校教育の充実と社会教育への取り組み」を重点的に進めてまいります。

また、みどりあふれる質の高い生活空間を町民の皆さまと創出し、130年の歴史に刻まれた我がまち田尻に誇りを持って文化のかおり高い品格のあるまちづくりを推し進め、まち全体の付加価値の向上により、小さいながらもオンリーワンのまちとして成長を遂げてゆくことを目指してまいります。

 

まず初めに「健康づくりへの取り組み」です。

2025年に開催される大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」であり、サブテーマとして「多様で心身共に健康な生き方」が掲げられています。日本は、世界に先駆けて超高齢社会を迎えます。本格的な人生100年時代の到来を見据え、町民の皆さまが健康で充実した人生を送ることをいかに支援できるかが大きなテーマとなります。

心身両面からの健康づくりを進めるため、各種介護予防・健康増進事業の充実を図るとともに、「たじりっち広場」や今後整備を進める駅前広場を最大限活用し、生涯学習の充実など多様な交流の場を設け、高齢者をはじめすべての町民の皆さまが社会的なつながりをもって充実した生活が送れるよう、取り組みを加速させてまいります。

また、「たじりっちバス」による移動支援の充実や、観光協会と連携したにぎわいづくりを進めることにより楽しく心身ともに健康になれるまちを目指してまいります。

 

2点目は、「安全・安心への取り組み」です。

本町にも大きな被害をもたらした昨年の台風第21号など自然災害が多発した平成の時代でした。これらの災害に直面するたびに防災の重要性を再認識し、いかにして町民の皆さまの命と生活を守り、次の時代へつなぐことができるのかを考えさせられました。

新しい令和の時代に誰もが安心して暮らせるまちをつくるため、避難所の充実や災害情報の伝達手段の多様化などハード面の整備を進めるとともに、自助・共助の充実のため自主防災会の育成・支援に重点的に取り組むほか防災士の育成に積極的に取り組んでまいります。

また、吉見ノ里駅踏切拡幅による通学・通勤等の交通安全対策を進めてまいります。さらに、空き家対策の推進により防災・防犯力の向上を図るとともに、有効活用による地域の活性化にも取り組んでまいります。

 

3点目は、「教育の充実と文化の醸成への取り組み」です。

本町では、コンパクトなまちの特性を活かし、これまで保・幼・小・中一貫教育を掲げ、国際理解教育などの取り組みを進めてまいりました。今後は、こうした取り組みを一層推進し、子どもたちの将来の選択肢を広げ、豊かな人生の礎となる学校教育を進めるため、教育委員会と連携し、様々な体験を通じた国際的人材の育成やきめ細やかな少人数指導による学力の向上をはじめ児童生徒の様々な悩みに寄り添える体制を構築するなど特色のある教育に力を注ぎます。また、その先には、本町の特性を活かした小中一貫校制度の検討を進めてまいります。

また、歴史文化の象徴である「田尻歴史館」の活用については、既成概念にとらわれず、多面的な視点から検討を進め、8000町民が誇りと愛着をもつ田尻のシンボルとしてリニューアルオープンを目指してまいります。

さらに、みどりに囲まれた潤いある景観整備を町民の皆さまと一体となって推進するとともに、130年の歴史にふさわしい豊かな文化かおるまちづくりをめざし、総合的な文化施設の整備検討を含め、文化的なまちの醸成に向けた取り組みを進めてまいります。

 

以上、私の基本的な取り組み姿勢について述べさせていただきました。

私に与えられた使命は、すべての町民の皆さまが、このまちで心身ともに健康で、充実した生活を安心して送っていただけるようまちづくりを進めることだと考えております。このため、これからの4年間、全力で取り組んでまいります。

町議会の皆さまにおかれましても、こうしたまちづくりへの思いは同じであると思っております。皆さま方とは、丁寧な議論を重ねながら、ともにより良い田尻を築いていきたいと考えております。

 

議員各位並びに町民の皆さまにおかれましては、格段のご支援とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げ、私の所信とさせていただきます。

 

令和元年12月5日

田尻町長 栗山 美政

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