所信表明

公開日:2023年12月07日

更新日:2023年12月08日

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栗山町長の所信表明演説の様子

  選挙後、初めての町議会の開会にあたり、今後の町政について私の所信の一端を述べ、議員各位並びに町民の皆さまのご理解とご協力を賜りたいと存じます。

  私は、田尻町長として、過去8年間「たじり8000人の大家族」をスローガンに、町民全員が大家族のように繋がり、安心して暮らせるまちとなるよう一つ一つの施策をきめ細かく着実に取り組んでまいりました。

  先般の「町制施行70周年記念フェスタ(ナナマル)」や「ふれ愛センターまつり」では、多くの町民の皆さまに集まっていただき、子どもから高齢者の方までスマイルがあふれ、まちがまとまっている様子に触れることができ、様々な政策が成果として表れてきているものと感じました。

  3期目の町政運営を預かるにあたり、これまでの基本的なまちづくりの方向性である「教育」「健康」「防災」をさらに推し進めるとともに、加えて文化の薫り漂うまちづくりにも鋭意取り組んでまいります。町民の皆さまと力を合わせて、豊かさを実感できる安全で安心な「住み続けたいまち・たじり」を実現してまいりたいと思います。

まず初めに教育・子育てについてです。

  これまで、教育については、教員補助員の増員や少人数習熟度別指導教室の設置、さらにいち早く小学校全学年35人学級編成を実施してまいりました。これらの取組みにより、学力の向上も図られ、また児童生徒の様々な育ちにきめ細かく寄り添える体制も構築いたしました。今後さらなる教育環境の充実に力を注いでまいります。

  また、子育てについては、給食費の無償化や18歳までの医療費助成制度に加えて伴走型の支援制度を拡充し、妊娠から子育てまで寄り添ったサポート体制を整えてまいりました。今後も安心して子どもを産み育てることができる体制づくりを進めてまいります。

2つ目は、健康・長寿についてです。

  地域医療との連携、各種介護予防・健康ポイント事業、居場所づくり事業や健康ウォーキングなど健康寿命を延ばすための取組みを実施するとともに、「たじりっちバス」や「いきいきタクシー事業」などの移動手段の充実による外出支援を実施してまいりました。人生100年時代の到来を見据え、町民の皆さま一人ひとりが主体的に心身の健康を維持し、生きがいをもって充実した毎日を過ごすことができる質の高いまちをめざしてまいります。

3つ目は、防災についてです。

  南海トラフ地震発生の緊張が高まるほか、その他様々な自然災害も群発しており、災害に対する備えの重要性がこれまで以上に増大しています。

  誰もが生涯を通じて安全に安心して暮らせるまちをつくるため、防災士の養成、総合防災マップの作成や避難所の設備充実などを実施してまいりました。今後は、今年8月に編成された「田尻町安全安心住民協議会」と密に連携するとともに、ハード面の整備を進め、町民の皆さまの生命や財産を守り、次の世代へつなぐための防災、減災施策を推進してまいります。

  これら「教育」「健康」「防災」の取組みをさらに推し進めるため、今後は次の4つの事業に重点的に取り組みます。

  1つ目は、郷土愛豊かな、未来を担う田尻の子どもを育てるため、本町の特性を活かした「たじり一貫教育」を推進し、充実した新たな一貫教育施設の整備を進めてまいります。

  2つ目は、吉見ノ里駅アクセス道路整備事業を推進し、緊急時の駅上への避難路や通学路の整備に取り組み、災害時にも強いまちをめざしてまいります。

  3つ目は、原油価格高騰・物価高騰の影響を受けている町民及び事業者の皆さまに対し、町独自の支援策として実施しているプレミアム振興券事業を継続・拡充し、さらなる生活支援、地域振興に取り組んでまいります。

  4つ目は、文化の薫り漂うまちづくりを新たな目標とし、いきいきと豊かな人生をおくることができるように教養、文化、スポーツや芸術などの活動に生涯を通して取り組み続けることができる仕組みづくりを構築してまいります。町民が互いに学び合うことでつながり、住民主体のまちづくりが活性化します。まちづくりはひとづくりです。これからの田尻町にとって生涯学習は非常に大切な施策であると考えております。行政としては、学習の機会や活動場所の提供などの支援に力を注いでまいります。その拠点として、総合文化センターを津波高潮にも有効な避難所となる駅上広場に整備してまいります。学習機能、交流・情報発信機能などに相乗効果が出るよう一体的に整備し、様々な学習活動、趣味や芸術などを通じて、文化の薫り漂うまちづくりをめざし、心の豊かさを実感できる風土の醸成に取り組んでまいります。

  この駅上広場での総合文化センター整備計画については、この度の町長選挙により皆さまの民意により後押しをいただいたものと考えております。多数決の原理は民主主義の原則でありますので、スピード感をもって行政を前進させねばならないと考えますが、これまでいただいた様々なご意見や本年5月の本議会での「(仮称)田尻町総合文化センター建設の見直しに関する決議」に対しても真摯に向き合いながら事業を進めてまいります。

  当事業は防災施策でもあります。早急に結論を出し、前に進めなければ行政としての責任を果たせません。以前から専門家、学識者のご意見をいただくようにと議員各位よりご意見をいただいておりました。そこで、都市計画や防災、教育・文化など各分野の学識者で構成する専門家検討会議を設置し、その中で本町に最も適した整備方法、施設規模等を再度確認いたします。これまでの基本構想・基本計画の上に、議員各位のお考えもふまえ、しっかりと議論しながら、文化センターの整備方法について早急に決定してまいりたいと考えております。

  常に住民に対する丁寧な説明を心がけ、一つ一つ理解を得ながら前に進めてまいります。議員各位におかれましても、本町の未来発展のため、まちづくりをともに前に進めていただけるようお願い申し上げます。

  以上、私の基本的な取組み姿勢について述べさせていただきました。

  私に与えられた使命は、すべての町民の皆さまが安全・安心に暮らせる文化の薫り漂う・花と緑いっぱいの「住み続けたいまち・たじり」を実現することだと考えております。このため、これからの4年間、未来に向かって全力で取り組んでまいります。

  議員各位におかれましても、こうしたまちづくりへの思いは同じであると思っております。皆さま方とは、丁寧な議論を重ねながら、ともにより良い田尻町を築いていきたいと考えております。

  議員各位並びに町民の皆さまにおかれましては、格段のご支援とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げ、私の所信とさせていただきます。

 

令和5年12月7日

田尻町長 栗山 美政

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