吉祥の地

公開日:2025年05月23日

更新日:2025年05月23日

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田尻歴史館は、吉見と嘉祥寺の両地区が接する場所に位置しており、この地を訪れるすべての人々の幸運を願い、「吉祥の地」と名付けると共に、この地が「めでたい・吉祥」の場所となる事から、訪れる皆様が発展と成長を願う事が出来る「願掛け台」を設置しています。

吉祥の地成り立ち

田尻町の前身である田尻村は、1889年(明治22年)に「吉見村」と「嘉祥寺村」が合併して誕生しました。明治から大正にかけては泉州玉葱の栽培に成功し、大正から昭和にかけては紡績業が栄え、小さいながらも豊かな町として繁栄してきました。
その後、平成に入ると関西国際空港が建設され、沿岸部には新たなまち「りんくうポート」が生まれるなど、関西国際空港のある町として田尻はさらなる発展を遂げることとなりました。
この「吉祥の地」は、吉見と嘉祥寺が交わり、りんくうタウンや関西国際空港を臨むことができる場所にあり、また田尻に紡績業を根付かせた田尻出身の実業家・谷口房蔵氏が別邸として建てたもので、現在は田尻歴史館となっています。
「綿の国から生まれた綿の王」と称された谷口房蔵氏は、江戸時代後期の1861年(万延2年)に吉見村で生まれた実業家です。彼は業界のトップ企業に成長する大阪合同紡績(現・東洋紡)の設立や、紡績に使用する機械などの発明、さらには現在のトヨタ自動車などの基礎を築いた豊田佐吉氏の支援を行うなど、紡績業界の中心人物として活躍しました。
また、彼は郷里の村おこしとして、この地域に紡織工場を興すことで人口や税収の大幅な増加に寄与し、吉見ノ里駅の誘致、道路や港、学校の整備など、田尻の発展にも努めました。その後、彼の遺志により100万円(現在の価値にすると約50億円)を寄付し、谷口財団が設立され、科学や物理学、数学などの研究振興に大きく寄与することとなりました。ノーベル賞を受賞した湯川秀樹氏も支援を受けた一人です。
このように谷口房蔵氏は、この地を通じて日本の経済界をけん引しつつ、東アジアをはじめ全世界の経済発展に貢献しました。
谷口房蔵氏の功績に思いを馳せ、この地を訪れたすべての人のご発展とご多幸を祈り、吉見の「吉」と嘉祥寺の「祥」、「吉祥(めでたい)」な出来事が起こりますように、この地を「吉祥の地」と命名します。

令和七年三月吉日 田尻町

たじりタマネギ吉祥カレー

田尻町は泉州たまねぎ栽培発祥の地でもあります。
その田尻町産のたまねぎをふんだんに使用した「たじりタマネギ吉祥カレー」を吉祥の地を定めたことを記念し作成されました。一度ご賞味ください。
また、そのままでもおいしい「吉祥カレー」を町内の飲食店舗がアレンジしたメニューを食べることができます。こちらもぜひお店に足を運んでいただきご賞味ください。

たじりタマネギ吉祥カレー販売場所
・田尻町観光案内所/電話072-493-9556

吉祥カレーアレンジメニュー提供飲食店
・田尻歴史館 リサイア・コーダ/電話468-6446
・Take’s kitchen/電話080-6185-8773
・ホテルベイガルズ/490-0055
・和cafeここら/488-7446

地図情報

この記事に関するお問い合わせ先

産業振興課 
〒598-8588
大阪府泉南郡田尻町嘉祥寺375番地1
電話:072-466-5008
ファックス:072-466-5025
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