農業経営基盤の強化の促進に関する計画(地域計画)を策定しました
地域計画とは
全国的に農業者の高齢化や地域農業の担い手が不足することによって遊休農地化が進むなど、農地が適切に利用されにくくなる状況が懸念されています。
そのため、令和5年4月に改正された農業経営基盤強化促進法に基づき、令和7年3月末までに農業経営基盤の強化の促進に関する計画(地域計画)を策定することが義務付けられました。
「地域計画」とは、地域の農業者や地域の関係者の方々との話し合いにより策定される、将来の農地利用の姿を明確化した設計図となります。
本町におきましては、「地域計画」と10年後の農地利用を図示した「目標地図」を作成致しました。なお、「地域計画」や「目標地図」については、農空間づくり検討会を吉見地区と嘉祥寺地区で開催し、地域の幅広い関係者から頂きましたご意見を取り入れながら、行政と関係機関が一体となって策定致しましたので、今後の農地利用の推進について、皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。
〈会議参集者〉
1.地域の農業者(田尻町内で農地を所有・耕作されている方、または予定をされている方、水利組合、土地改良区)
2.地域の関係者(地区内の実行組合関係、必要に応じて地域の関係者)
3.関係機関(町、農業委員会、大阪府、農業協同組合、農地中間管理機構等)
田尻地区(吉見・嘉祥寺)地域計画
農業経営基盤強化促進法第19条第1項の規定により、田尻地区(吉見・嘉祥寺)に係る地域計画を作成しましたので、同法同条第9項の規定により公告します。
協議の場(農空間づくり検討会)の開催状況について
実施日時 | 実施場所 | |
嘉祥寺 | 令和6年8月7日(水曜日)午後7時~ | たじりふれ愛センター4階 研修室 |
吉見 | 令和6年8月9日(金曜日)午後7時~ | 吉見集会所 |
※農空間づくり検討会は、嘉祥寺、吉見とも同様の内容で開催致しました。
本町においては、基盤整備の導入を検討しているため、地域計画における10年後の目標地図は現状の意向に近い状況となっています。
今後、別添の基盤整備構想図を基に、農空間づくり検討会において、基盤整備を行う範囲を決定すると共に、担い手の確保や位置付けも行ってまいります。
協議結果の公表
協議結果は以下のとおりです。
地域計画の実現への取り組み(農業振興策等の検討状況について)
田尻町では、地域計画の実現に向けて、次の3つの柱を取り組みの方向性と定め農業振興策の検討を行っています。
1.多様な担い手の確保
個人から法人経営への転換、意欲ある担い手の規模拡大、企業等の参入促進等により、高い農業収益を確保する事が見込まれる経営体に農地の集約を進め、持続可能な担い手の確保に努めます。また、収穫作業等についても、農業体験としてメニュー化を図る事で、都市住民も参加できる農業を推進すると共に、新規就農者をサポートする体制の拡充を図ります。
2.営農基盤の強化
持続力の高い農業経営を推進するため、農地を集約し、基盤整備や農業用水の改善等を行う事により、効率の良い農業経営が行える環境を整え、生産性の向上や人的作業の省力化を図り、農業収益の向上を推進します。併せて、担い手が新規に参入したり経営規模を拡大しやすい条件整備を行います。
3.観光との連携
本町は、大都市からも電車や自動車で1時間程の距離にあり、毎週日曜日に開催している田尻漁港の日曜朝市をはじめ、周辺に立地する商業施設には多くの来訪者が訪れています。また、関西国際空港利用者等をターゲットにしたホテルもりんくうタウンを中心に立地しており、多くの観光客が滞在されています。これらの来訪客や観光客にイチゴや果樹、野菜等の収穫体験等を提供する観光農園事業を推進し、歴史資源や漁港への来訪に併せて農業も体験する周遊観光ルートの設定についても検討してまいります。
農業と漁業を活かした観光まちづくり構想
令和6年度から「農業と漁業を活かした観光まちづくり構想」の策定を進めています。
この構想は、農業振興策を検討している柱の1つで、観光との連携による農業振興の考え方の基となるものです。
また、基盤整備を進めるためにも、整備後の農地で栽培する作物を高収益な作物に転換する事や、利益を得られる仕組みづくりが必要である事から、観光との連携を柱に販路の確保策等と併せて検討を進めてまいります。
この記事に関するお問い合わせ先
産業振興課
〒598-8588
大阪府泉南郡田尻町嘉祥寺375番地1
電話:072-466-5008
ファックス:072-466-5025
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公開日:2025年03月28日
更新日:2025年03月28日